

20歳の自分に受けさせたい文章講義とは?
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』とは、全世界累計発行部数500万部を突破した『嫌われる勇気』の作者としても有名な、ライターの古賀史健さんによる、文章の入門書としておすすめの一冊です。
タイトルに『20歳の自分に受けさせたい〜』とありますが、古賀さん自身が過去の自分自身に向けて、文章執筆のノウハウを体系的に解説した一冊です。
ブログ初心者やライターを目指している方はもちろん、仕事で文章を書くことがある方にもおすすめできるので、文章術の本を探している方にとってはまず1番に手にとって欲しい一冊です。

どんな人におすすめ?
本書がおすすめな人は以下のような人です。
20歳の自分に受けさせたい文章講義がおすすめな人
ブログ初心者
ライター初心者
仕事で文章を書くことが多い
文章を書くことが苦手
もっと人に伝わる文章を書きたいと思っている
上記のどれか1つでも当てはまるようなら本書を手に取ってみることをおすすめします。
どんな内容??
実際にどんな内容か?に迫ります。
本書は「話せるのに書けない」人のための文章の授業をしてくれる本です。
自分の気持ちや考え方をどうすれば「文章だけ」で伝えることができるのかについて
1〜4章にわたって丁寧に解説されています。
この本の1番最初に書かれている言葉が『文章がうまくなる必要なんてない』です。
そう、実は文章は上手くなる必要なんてなくて、どうやって話し言葉を書き言葉に落とし込むか?が大切になります。
それが『翻訳』という作業になります。
文章を書くということは、気持ちを『翻訳』するという作業なのです。
そのような基本的な考え方から教えてくれるので、文章に対しての捉え方、苦手意識が軽減される効果が得られることでしょう。

書く、という行為は頻度が多くなっている
『書く』という行為は、昔に比べて行使する頻度が多くなっている、と本書では指摘されています。
SNS、LINE等の普及で、私達は10年前より確実に『書く』という行為に触れる機会や、
自分が書いたものがより多くの人に見られるという環境下にあります。
そのような環境下で、文章というものの扱い方がわかっているかどうかは、自分の価値に大きく影響してくるのではないでしょうか?
文章を書く上での抑えておきたいポイント
本書から学べる、文章を書く上での抑えておきたいポイントは相当多いのですが、要点を絞ってまとめると以下になります。
①頭の中にあるよくわからない『ぐるぐる』を翻訳する
文章を書くということの本質をわかりやすくイメージさせてくれる言葉です。自分の中にある「ぐるぐる」とした言葉に出来ていない状態のものを、どうやって翻訳するかが、言葉を紡ぐ上でのスタートになるのですね。
②読者は文章を、「眼」で読んでいる
平仮名と漢字のバランスや、一文の句読点の配置など、眼に優しい文章かどうか、という切り口は、特に文章を書き慣れていない初心者には刺さるアドバイスです。

③文章の妙、文章の個性、文章の面白さを決めているのは構成
良い文章は「構成」が全てといっていいです。文章の構造を把握し、組み立てのポイントを抑えることがとても重要であることが本書では語られています。
④論理的な文章の3章構造 ①主張 ②理由 ③事実
文章には論理が通っているべきです。
そこで必要とされる3つのポイントが主張、理由、事実です。
本書ではこの3章構造が、文章構成に必須である理由を丁寧に解説してくれています。

⑤文書を書くことは、他者を動かさんとする「力の行使」
文章とは、読者を動かそうとする力を行使するもの、と定義できます。人の考え方を変え、行動まで変えることができる文章。そこまでの力を持つ文章を作る必要があるのです。
⑥他人事から自分事だと思わせる仕掛けが必要
どれだけその文章が正論を語っていても、自分事だと思ってもらえなければ読み手の行動を変えることはできません。
文章には、そこに書かれている内容が自分のことなのだと思わせるだけの仕掛けが必要なのです。
⑦文章の評価は、面白さ、読みやすさ、そして書かれた内容。頑張りではない
自分が長い時間をかけて頑張って書いた文章。愛着もあるでしょう。しかし、読者はそんなことは評価してくれません。
文章の評価は、面白さ、読みやすさ、書かれた内容、それだけです。
自分の文章の無駄な部分まで可愛がっていてはいけないのです。

まとめ:今すぐ書こう
本書の最後で著者の古賀さんが語っていることは「書こう、とにかく書こう」ということです。
良い文章とは、人の心を動かす文章ー。そして、良い文章を書くのに、文才は必要ないのです。
本書を読んでも、その後、アナタが行動を変え、文章を書かなければ、変化は起こらないのです。
翻訳の意識と技術を持ってして、今すぐ文章を書いていきましょう!
